前から行って見たかった路上カフェがあった CÀ PHÊ ÔNG THẠNH / カフェオンタンというカフェ
ここを訪れるのは三度目だ。
一度目はイベント出店の日とかち合ってしまい本店はお休み。
二度目は「昼過ぎまで営業」と聞いていたのを少し甘く見て、ゆっくり向かったら早じまいされていて間に合わなかった。
そして今回、ようやくタイミングが合い、念願の三度目の正直でコーヒーが飲めた。

「Cà phê Ông Thạnh」は、いわゆるお洒落カフェではなく、歩道に低い椅子とテーブルを並べただけの典型的なサイゴンの路上カフェである。
ここでの目当ては、名物だと聞いていた カフェムオイ(cà phê muối)。
コンデンスミルクの代わりに、塩をきかせたクリームを使う“塩コーヒー”で、ほろ苦いベトナムコーヒーの上に、とろりとした塩気のあるフォームが重なっている。最初のひと口は、クリームの甘さとごく軽い塩味が立ち、あとからコーヒーの苦味が追いかけてくる。甘さだけでなく塩気があるぶん、暑いホーチミンの空気にも不思議とよく馴染む味である。
19000ドン(105円)

あまりに気に入ってしまい、二杯目は砂糖抜きのカフェデンダー / Cà phê đen da không đườngをお代わりした。
15000ドン(83円)、100円以下で飲めるクオリティとは思えない、最高のコーヒー。

何より印象に残ったのは、店主のホスピタリティの高さだった。
初めて来た客にもフラットに声をかけてくれて、ベトナム語が通じない私にも、とても良く接してくれる。
もし自分の家の近くにあったなら、毎朝ここで一杯飲んでから一日を始めたい。そう思わせてくれる路上カフェである。



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