インドのデリーにあるDelhi Golf Club / デリーゴルフクラブ
英領インド帝国の首都は当初カルカッタ(現コルカタ)だったが、ベンガル分割令により民族運動が激化したために1911年にデリーへの遷都が決定。1931年に新首都ニューデリーが正式に完成し、首都機能が定着した。
遷都計画が進んでいた頃、デリーには2つのゴルフコースがあり、1つは現在のデリー大学の敷地内にあったコースと、もう1つはインド門から現在の大統領官邸(当時のインド総督府)のラシュトラパティ・バワンと続くエリアのセントラルビスタを囲むようにレイアウトされたゴルフコースがあった。どちらも現存はしていない。
デリーへの遷都によりセントラルビスタ周辺のコースの場所を移転する必要が出てきた。この決定を受けて、当時のゴルフ好きなスコットランド人のデリー市の園芸局長が中心となって用地選定と造成を進め、ロディー王朝の遺跡内にゴルフコースを1930年代初頭に開場した。

当時はLodhi Golf Clubという名前で市営コースとして運営されていた。
第二次世界大戦中は連合国の軍関係者が利用して、インド独立後の1950年2月24日に法人化され、翌1951年ごろから現在のDelhi Golf Clubとしての体制が整っていった。

その後、コースは幾度か手が入り、現在は18ホールのLodhi Course(ロディーコース)と、9ホールのPeacock Course(ピーコックコース)の2コース体制になっている。
ピーター・トムソンの再設計とピーコックコースの誕生
デリーゴルフクラブの現在の2コース体制は、1976〜77年の改修と深く結びついている。クラブ公式の説明では、ピーコックコースはピーター・トムソンによる1976〜77年の再設計時に同時に造られた。
つまりデリーGCは、「遺跡の間を縫うロディーコース」という唯一無二の舞台設定を持ちながら、ピーター・トムソンの手で18ホール+9ホールの2コース体制へ再編されていった。
ゲーリー・プレイヤーによる2019年の改修
更に、2019年にロディーコースが改修された。クラブ公式サイトでは、ロディーコースは2019年にゲーリー・プレイヤーと設計チームにより “revamped” された、と明記されている。
同じくクラブ公式情報として、ピーコックコースは2015年に改修されたことも触れられている。
「1930年代の市営コースとして始まった遺跡コース」が、ピーター・トムソンの再設計で骨格を整え、さらにゲーリー・プレイヤーの改修で現代仕様へアップデートされたのが現在のコースである。
インディアンオープンとデリーゴルフクラブ
デリーゴルフクラブを語るなら、Indian Open(インディアンオープン)は外せない。
この大会は1964年に始まり、第1回の開催地がデリーGC。提唱者であるピーター・トムソンが、その第1回を自ら制している。
翌1965年は ロイヤルカルカッタゴルフクラブ(RCGC)開催で、プレム・ゴパル・セティが優勝。以後長い期間、1999年までインディアンオープンは デリーゴルフクラブとRCGCの2つのクラブで開催が続いていた。
RCGCは1999年を最後(19回開催)に、デリーゴルフクラブは2016年を最後(30回開催)に、現在はDLFゴルフ&カントリークラブに開催地を譲っている。
今回同伴してくれたアリ・シャーは、1991年にインド人プロゴルファーとして初めてインディアンオープンを制したが、その開催地もデリーゴルフクラブだった。
さらに2年後の1993年、2度目の優勝も同じくデリーゴルフクラブで飾っている。
ブルーティーからティーオフ。
1番ホール 497ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5

グリーン手前60ヤードあたりにバンカーがある。


2番ホール 361ヤード パー4
やや右ドッグレッグのパー4


3番ホール 454ヤード パー4
距離のあるタフなパー4。セカンドショットはコース右サイドの木が邪魔になる。


グリーン奥には遺跡が残っていた。

4番ホール 395ヤード パー4
ストレートなパー4。セカンドは左側の木を避けるためにティーショットは右サイド狙い。


5番ホール 162ヤード パー3
5番グリーンは18番グリーンと繋がっているパー3

6番ホール 385 ヤード パー4
フェアウェイを横切りバンカーが印象的なストレートなパー4。ブルーティーから210~240ヤードでバンカーに入る。


7番ホール 177ヤード パー3
距離のあるパー3

8番ホール 511ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5


9番ホール 432ヤード パー4
距離のあるストレートなパー4


10番ホール 414ヤード パー4
ストレートでバンカーが1つもないパー4


11番ホール 411ヤード パー4
やや右ドッグレッグのパー4



12番ホール 180ヤード パー3
距離のあるパー3

13番ホール 367ヤード パー4



14番ホール 477ヤード パー5
距離の短いストレートなパー5



15番ホール 322ヤード パー4
距離の短い左ドッグレッグのパー4


16番ホール 378ヤード パー4
右ドッグレッグのパー4



17番ホール 156ヤード パー3
ティーイングエリアの横に遺跡があるパー3

横にある遺跡は、BARAH-KHAMBA(バラ・カンバ)というかつて12本の柱があった15世紀の墓廟で中央の大きなドームの周りに4つの小ドームがあったが、現在は東側のドームが崩落していて10本の柱だけが残っていて中央のドームの下には誰のものか分からない墓があると石碑に書かれていた。

グリーン奥からバラカンバを見た風景

18番ホール 533ヤード パー5
距離のあるストレートなパー5。

ウッドイップスになって以来、ドライバーはまた振れるようになったものの、フェアウェイウッドはずっとバッグに入れていなかった。
このセカンドショットも一番長いクラブの4番アイアンで打つつもりだったが、アリが自分のバッグからフェアウェイウッドを取り出し、「これで打ってみて」と差し出した。
ここでイップスの話を彼にして「ウッドはドライバー以外、ずっと振っていない」と伝えた。するとアリは「大丈夫だから、打ってみて」と言う。
覚悟を決めて振ったら、これが完璧な当たりで気持ちよかった。

2打目の完璧なショットのおかげで、3打目はショートアイアンで楽々グリーンを狙える距離。
しかしここからが私らしい。
絶好のチャンスを打ち損じて、パーオンしたがピンに絡まずパーで終了。

デリーゴルフクラブは遺跡に囲まれた独特の雰囲気があり、落としどころを考えないと木がスタイミーになる。戦略性があって面白いコースだった。




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