フーコック初日の夕食はシーフードを食べに行くことにした。
フーコックでシーフードを食べるなら、漁師町のハムニンがベストだというのは前回の旅で知った。ただ今回はサンセットタウン滞在。移動を増やしたくなかったので、近場で済ませることにした。
せっかくなら前回食べていない名物を試したい。調べていると、フーコック島では生の小イカを食べられる店があるらしい。地元の人も来ていそうな店を探し、ここに決めた。
Quán Hải sản- A CHỌN 2

店内には水槽が並び、見ながら選ぶこともできる。


貝類も豊富にそろっていた。


Goi Ca Trich(ゴイカーチック)はイワシの刺身の生春巻きでフーコック島の名物料理。
最高のゴイカーチックを食べるなら、漁師町ハムニンのランチだというのは以前の食べ歩きで実感している。それでも名物なので、とりあえず頼んでしまう。
さらにフーコック島のウニもオーダー。ベトナムのウニは日本のウニより身が少ないのは何度も経験しているが、海辺に来るとどうしても頼んでしまう。


目当ての小イカのMực Nhảy Phú Quốc(フーコックジャンピングスクイッド)は1杯5万ドン(約300円)、最近ベトナムで人気のBọ biển(ダイオウグソクムシ)は1キロ160万ドン(約1万円)もあった。


Mực nhảy(ムック・ニャイ) を直訳すると「跳ねるイカ」。獲れたばかりの小イカを、その鮮度ごと味わう料理である。
もともとはニャチャンやクイニョン周辺の漁港で知られる食べ方らしい。港で水揚げされたばかりの小イカが、グラスでまだ動いていることから、そんな名前が付いたのだろう。最近はフーコックでも、こうした食べ方を出すようになったらしい。
私が食べたのは、透明なプラスチックカップの中に、ヌクマムにライムと唐辛子を混ぜたタレと一緒に、生きたままの小イカが入っているスタイルだった。エンペラがパタパタと動いていて、それをそのまま口に運ぶ。
安全面がまったく気にならなかったわけではない。
アニサキスなどの寄生虫リスクは頭をよぎった。ただ、小イカは魚や大きなイカに比べればその確率は低いだろうと思い、そこは自己責任で食べてみた。
当たり前だが、とにかく新鮮だった。
身の食感はしっかりしていて、噛むと甘みが出る。そこにヌクマムの塩気、ライムの酸味、唐辛子の刺激が重なる。さらにイカスミのほろ苦さまで混ざってきて、感動するほど美味しかった。

ゴイカーチック(イワシの刺身の生春巻き)

ライスペーパーに野菜とイワシを包んでヌクチャムをつけていただく。美味しいが、やはり昼間のハムニンのイワシの鮮度には勝てなかった。


ベトナムでNhum(ウニ)は過去にフーコックやニャチャンなどで食べたことがあるが、火を入れたものばかりで、生で食べるのは初めてだった。
ベトナムのウニは日本のウニより身が少ないが、単純な品質差というより、使われる種や餌環境、採取時期の違いが大きいようだ。特に日本のような大型海藻を食べて太る冷温帯のウニとは条件がかなり異なるので、これは仕方ない。


初日の夕食は、ムック・ニャイが体験として面白く、ちゃんと美味しかった。ゴイカーチックとウニも含めて、フーコックの海の食べ物を一通り押さえられた夜で満足できた。




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