17年前にも訪れたエメラルド寺院のワット・プラ・ケオ。


当時を思い出しながら行ってみた。
正式には Wat Phra Si Rattana Satsadaram(ワット・プラ・シー・ラッタナー・サーサダーラーム) という。1782年、ラーマ1世がバンコクを都に定めたときに造られた寺院で、タイ王室と深く結びついた、タイでも特に格式の高い場所である。


名前の由来になっているのが、本堂に安置されている エメラルド仏 である。
実際には翡翠でできた仏像だが、タイでは長く特別な存在として大切にされてきた。王が季節ごとに衣を替える儀式でも知られていて、単なる観光名所ではなく、今も信仰と王室文化の中心にある寺院なのだとわかる。

本堂の中には入れるが中は撮影禁止。外からズームで撮影してみた。

タイの叙事詩「ラーマキエン」を描いた壁画が続く回廊を歩いていると、17年前の記憶がふと蘇ってきた。


あの時の私はまだ30代で、ただなんとなく眺めながら歩いていた気がする。もちろんその時もすごいとは思っていたのだろうが、どちらかといえば「有名な場所を見ている」という感覚のほうが強かったのかもしれない。


それが50代になって同じ壁画を見ていると、自然と足を止めて、一枚一枚をじっくり眺めている自分に気づく。何が描かれているのか、どんな色を使っているのか、どういう場面なのか。17年前とは明らかに向き合い方が違っていた。




17年も経つと、ただ全体を眺めるのではなく、細部の装飾まで自然と目が向くようになる。自分の中で、目の前の情報を受け取る解像度が少し上がっているのだと感じた。


17年前に訪れた時の写真を、昔のブログから探してきた。当時使っていたのは、ソニーのサイバーショットとガラケーが一体になったような端末で、当時としては画質も良かったと思う。ただ、GDOブログ用に解像度を落としていたこともあり、今見ると画素の粗さはさすがにわかる。それでも、あの日はよく晴れていて、金色の装飾が強く輝いて見えていたのが印象に残っている。

17年後のこの日は少し曇り空だったが、そのぶん白や金の色が落ち着いて見えて、派手すぎず美しかった。


ワット・プラケオを見たあとは、同じく17年ぶりとなるワット・ポーへ向かうことにした。



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