今回のインド滞在中に上田栄民さんというプロゴルファーとお会いする機会があった。
きっかけは、当ブログの古くからの読者である「やきそばパンW」さん。
私がインドに滞在していることをThreadsで知り、デリーの南西約30km、ハリヤーナー州のグルグラム(旧グルガオン)でゴルフのレッスンスタジオを経営している日本人プロゴルファーを知っている、ということで紹介していただいた。
メッセージを何度かやり取りし、せっかくの機会なので、デリーから車で40〜50分ほどの距離にあるグルグラムのレッスンスタジオを訪ねることにした。
デリーとグルグラムの空気の違い
デリーは、良くも悪くもゴチャゴチャしたカオスな街という印象が強い。
一方、グルグラムは街全体が整理されていて、建物も新しく、どこか洗練されている。
日本人の駐在員が多いと聞いていたが、実際に訪れてみると、
「住むならデリーよりグルグラムのほうが楽だろうな」
と一目で分かる街だった。


インドでゴルフを「教える側」に回るということ
上田さんは、日本では複数のレッスンスタジオを経営されているプロゴルファーだ。
そして2024年、新たな挑戦の場所としてインドを選ばれた。
グルグラムの綺麗なビルの一角に、
エイミンゴルフアカデミーというレッスンスタジオを2024年に立ち上げられた。
この時点で、日本人プロゴルファーとして
インドで本格的に活動しているのは、上田さん一人という状況。
文字通りの孤軍奮闘だ。
私が訪れた時も、ちょうど日本人ゴルファーへのレッスン中だった。


インドのゴルフは、成長しているのか?
せっかくなので、インドのゴルフ事情についても少し調べてみた。
登録ゴルファー数は十数万人規模とされ、
未登録のプレーヤーを含めると、実際にはその数倍のゴルファーがいるとも言われている。
一方で、9ホール・18ホールのコース数は300前後とされ、
「プレーしたい人に対して、受け皿が足りていない」という指摘も多い。
実際、都市部ではメンバー枠やビジター枠が限られており、ゴルフはまだ一部の人のもの、という側面が強い。
ただ、コロナ以降に新規プレーヤーが増え、ゴルフを嗜む文化が少しずつ広がってきている空気もある。
国としても、ゴルフツーリズムを「滞在日数が長く、消費額の大きいプレミアム層向けコンテンツ」として位置づけ始めており、環境は確実に動き始めているように感じた。


「なぜインドで?」
その後、一緒に食事をしながら、インドのゴルフ事情や、これからの可能性について、いろいろと興味深い話を聞かせていただいた。
その中で、一番印象に残ったやり取りがある。
私が
「なぜインドなんですか?」
と聞いたところ、返ってきた答えはとてもシンプルだった。
「誰もやっていないので」
その言葉が、妙に心に残った。
まだ攻め続ける姿勢
私より年上の方なのに、
すでに実績も環境もある日本を離れ、
あえて誰もやっていない場所に飛び込む。
その姿勢に、素直に尊敬の気持ちを抱いた。
インドでゴルフをする、という話は聞いたことがあっても、
インドでゴルフを育てる側に回る日本人プロゴルファーに出会うとは思っていなかった。
今回のインド滞在で、強く印象に残る出会いだった。



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