ハリー・クラドックが出版したサヴォイカクテルブックに載っているギムレットをサイレントサードでいただきました。
シェイクではなくステアで。
ギムレットのレシピの上にギムブレッドというカクテルが掲載されていて、こちらも興味深いです。
ジンとライムジュースの分量は現在、一般的にギムレットと言われてるカクテルの分量と同じでそれをシェイクして、ソーダで割るらしい。
今、一般的に普及しているギムレットはジン2/3とライムジュース1/3をシェイクして作りますが、サヴォイカクテルブックのギムレットにはバローズ・プリマスジンを1/2とローズライムジュースコーディアルを1/2をステアと書いてあります。
以前、どこかでこの分量のレシピのギムレットを飲んだことあるなと思ってたら、2年半ほど前に大阪のお気に入りのバー、ジュニパーでも飲んで、元祖のギムレットとして紹介してました。
バローズ・プリマスジン?
私が記憶していたオリジナルのギムレットはプリマスジンのネイビーストレングスと呼ばれる57度のジン(現在は発売していない)を使用して作るのがオリジナルのギムレットでした。このプリマスジンを製造している会社はCoats & Co.という蒸留所。
(サイレントサードでは現在販売されている41.2度のプリマスジンで作っていただいたのでオリジナルのギムレットに近いレシピです。)
そこで、サヴォイカクテルブックに記載されているバローズ・プリマスジンとは何か調べてみました。
バローズはビーフィーターを造っているジェームス・バロー社のこと。
現在はプリマスジンはプリマスの旧城壁の中の地域でしか作ってはいけないことになっていますが、サヴォイカクテルブックが出版された1930年はバロー社もプリマスジンを販売していたためのようです。(1933年にCoats & Co.がバロー社に対して裁判を起こして勝利しました。)
クラドックはなぜバロー社のプリマスジンを指定したのでしょうか。
単に好み?
バロー社のプリマスジンが販売されていたのは90年前なので、もう飲めないと思いますが、どこかに残ってないかな。
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