沖縄に移住してもうすぐ丸三年が経つ。
私は移住前から昼飲みするのが好きで、京都と東京に住んでいたこともあり、昼から飲める関西や関東のお店をたくさん訪れてきた。
そういうお店には、いわゆる「せんべろ」と呼ばれている1000円でお酒とつまみが楽しめるセットがあることも多い。
この「せんべろ」という言葉は、「1000円でべろべろに酔っぱらえるお店」という意味で、中島らもが仲間内で使っていた言葉で、中島らも・小堀純が「せんべろ探偵が行く」という記事を2001~2003年に雑誌に連載して広がった言葉のようだ。
そして沖縄に移住後も昼飲みできるお店を色々と開拓して、沖縄にもせんべろのお店がたくさんあることを知った。
内地のセンベロではドリンク2杯にフード1品が多いのが、沖縄はなんとドリンク3杯が基本なのだ。お店によってはフードが2品つくところも多い。
そんな呑兵衛にとって天国の沖縄。私のおすすめの沖縄のせんべろのお店を紹介する記事をまとめていて、沖縄のせんべろについて調べていると、沖縄でせんべろを初めて実施した店が、よくいつも私が昼飲みに出かけている牧志公設市場の近くにある大衆串揚酒場 足立屋が沖縄におけるせんべろ発祥の店だと知った。
足立屋は、行ってみたいなぁと思いながらいつもぎゅうぎゅうの満席で混んでいるので未訪だったが、沖縄におけるせんべろ発祥の店と知ったら発祥の店を訪れるのが趣味の1つでもあるので訪れないわけにはいかない。
コロナ禍前は朝6時から営業していたこともあったようだ。現在は調べると10時頃から営業しているようだが、最新の情報がわからないので12時ごろに訪れてみた。早い時間帯は客もまばらでゆったりと飲むことができた。
本日の千ベロメニュー。足立屋はドリンク3杯とこのメニューの中から1品選べる。
もつ煮込みと最初の一杯は、オリオン生ビールをオーダー。
足立屋は、東京の足立区出身のオーナーが2010年に宜野湾で創業。なのでドリンクなどは東京の居酒屋に多いメニューが並ぶ。
その後、2014年に那覇にも支店をオープンして、おそらくそのころから、こちらでせんべろを初めて、この周囲のお店に広がっていったようだ。
メニューにも元祖千べろと書かれている。最近の物価高で周辺のせんべろ店は1200円に値上げしているところも多いが、まだ1000円で努力しているのはすごい。
実際のところ、私はお酒がかなり強いのでドリンク3杯でもほろ酔いなのだが、このメニューの四六セットというのを見て驚いた。足立サワーという泡盛のソーダ割が500円で飲み放題というメニューがある。時間制限も書いていない。これにつまみをオーダーしても1000円でお釣りがくる。本当のせんべろのお店がここにあった。
せんべろのお店は、多くが先払いで、残りのドリンクのオーダーは、ビー玉や花札などと引き換えて残りの杯数を店員が把握しなくてもよいようになっているのだが、このお店はホッピーの王冠だった。
二杯目は、ガリサワー。私はこのガリをアテにして、よく飲んでいる。
追加で、もやしナムル(250円)をオーダー。
最後の締めの一杯はトマトビールでほろ酔いで終了。
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