米国の旅行雑誌『コンデナスト・トラベラー(Conde Nast Traveler)』が発表した「第38回リーダーズ・チョイス・アワード2025」で、
ベトナム南部の フーコック島 が「世界最高の島トップ10」で第3位に選ばれた。
というニュースをベトナムのニュースを日本語で提供するサイトViet-Joで読んだ。
同島は95.51ポイントを獲得し、4年連続でトップ10入り。アジアから唯一のランクインである。
評価基準は「サービスの質」「景観」「ビーチの美しさ」「個性的なグルメ」「ホスピタリティ」など。
世界最高の島トップ10(2025年版)
1位 ヒルトン・ヘッド島(米国) — 96.39
2位 キアワ島(米国) — 95.52
3位 フーコック島(ベトナム) — 95.51
4位 バミューダ(英国) — 94.82
5位 英領バージン諸島 — 94.59
6位 マウイ島(米国・ハワイ州) — 93.35
7位 ムヘーレス島(メキシコ) — 93.14
8位 オアフ島(米国・ハワイ州) — 93.04
8位 ケープブレトン島(カナダ) — 93.04
10位 ラナイ島(米国・ハワイ州) — 92.45
この結果をみて思ったのは、1位、2位のヒルトンヘッドもキアワも島というか正確には汽水域や塩性湿地に連なるバリア島の一部である。 外洋に面した孤立した島というより、潮の干満で色を変える湿地とつながる“陸続きの島”という印象が強い。
私もどちらも訪れたことがあるが島に訪れたという感覚はなかった。
ランキングがアメリカの旅行メディアなので上位にランキングしているのだと思う。
フーコックという島の現在地
フーコックは私自身、二度訪れたことがあり、素朴で、のんびりと海辺で過ごすのに最適な島である。
一方で、人工的に「アマルフィ海岸」を模した街並みなども作られており、リゾート感を演出する一方で、どこか“作られた感”が否めない。
そのチープさもまた、この島らしさの一部と言えるが、本来の島の持つ自然の魅力を覆い隠してしまう部分もある。
ゴルフコースは、以前からあるコースに加えて新たにもう1つオープンして、どちらもラウンドをした。
しかし、コースの質としては素晴らしいコースではなく、「ゴルフ旅のデスティネーション」としての完成度は高くない。
ゴルフ旅という基準で考える島ランキング
私は日本の島でゴルフ場のある島を民間人が訪れることができない硫黄島以外は全て訪れてた、日本の島ゴルフを語れる数少ないゴルファーの一人である。
今回のランキングの評価基準は「サービス」「景観」「ビーチ」「グルメ」「ホスピタリティ」であったが、そこに私の視点である「ゴルフ旅の目的地」という項目を加えて自分なりのランキングを考えてみた。
次のランキングが、これまで私が訪れてきた島の中から、ゴルフ旅としての魅力という観点で選んだ“ゴルフ旅の島ベスト10”である。
ゴルフバカの「ゴルフ旅の島ベスト10」

- ハワイ島(アメリカ)
- カウアイ島(アメリカ)
- ラナイ島(アメリカ)
- キングアイランド(オーストラリア)
- バリ島(インドネシア)
- シーアイランド(アメリカ)
- キアワ(アメリカ)
- ヒルトンヘッド(アメリカ)
- オアフ島(アメリカ)
- マウイ島(アメリカ)
(※ランキングのリンクをクリックするとそれぞれの旅の記事にジャンプする)
コンデナスト・トラベラーのランキングでも説明したがヒルトンヘッド、キアワなどのバリア島も含めてランキングを考えたので6位のシーアイランドもバリア島である。
島ゴルフの本質
ランキングには入れたがヒルトンヘッド・キアワ・シーアイランドのように本土と橋でつながる島より、私が惹かれるのは、フェリーや小型機で海を渡らなければたどり着けない「孤島のゴルフ」である。
到着した瞬間に時間が緩み、別の空間が広がっていて、スコアを競うよりも、その島に流れる空気を感じるゴルフ。
それこそが“島ゴルフ”の本質だと思う。
そして自分のランキングを見ていて、日本の島ゴルフは語れるが、まだまだ世界の島ゴルフは語れないなという再認識ができた。
前から旅のデスティーネーションとして取り上げているスコットランドのヘブリディーズ諸島
そしてバミューダ諸島やカリブ諸島の島々を訪れてようやく世界の島ゴルフを語れるのだと思う。
もし訪れたら、間違いなくこのリストの上位に入ってくるだろう。







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