2025年の世界トップ100をあと一歩で逃した “Next 50”

初期のピート・ダイの代表作。ダイは、1963年にスコットランド視察し、ポッドバンカーや枕木を使用したバンカーなどのダイの代名詞的な要素をこのコースで明確化した。インランドのコースだがリンクスを感じさせる。ジャック・ニクラスが無給でコース設計を勉強したコースとしても有名。これが後にハーバータウン（1969）の共作につながる。

マクドナルド＝レイナーの典型要素を海辺とパークランドで味わえる名コース。11番のアイランドグリーンでかつ巨大なビアリッツグリーンや8番のリバースレダンなどで“テンプレートホールの美学”が体感できる。

コース設計の経験のない鉱山経営者の二人が初めて設計した山岳台地のハイキングを楽しむようにゴルフできるコース。ゴルフコース黄金期のマッケンジー・レイナー・ロスなどのクラシックセオリーを受け継いで設計されている。

2023年に開場したプライベートクラブ。設計家の一人のブライアン・シュナイダーはトム・ドークの元で仕事をして学んできた。575エーカーの砂質土壌となだらかな丘陵でそびえたつ松に囲まれたオールド・バーンウェルは挑戦と喜びを追求して設計。15ホールのキッズコースは子どもと一緒に楽しみながらゴルフを学べるコース。2027年オープン予定のGilroy Course / ギルロイコースはプレイヤーに戦略性と楽しさを提供するコースとして準備されている。クラブ文化の育ち方も含めて注視したい。

1983年にピート・ダイ設計でアマチュアゴルファーを称えるために造られたプライベートクラブ。クラブ理念に基づき、数多くのアマチュア選手権を開催してきている。2022年にギル・ハンス、ジム・ワグナーが開場当時のダイの設計意図に戻す改修を行った。

1913年、英国の名匠ハリー・S・コルトがわずかな米国滞在中に設計し、その現場で当時まだ全国的には無名だったドナルド・ロスが協力。コルト帰国後は、ロスが残された図面と設計メモを基に造成を監督した——という“コルトの骨格×ロスの仕上げ”がこのコースの個性である。

WEBサイトがこの時代にLaunching Soonというトップページのみなのも保守的なクラブなのがわかる。

デビッド・マクレイ・キッドがポルトガルの砂地に描いたモダン・リンクス。各ホールが砂丘と固有の植生の自然な曲線に沿って配置された有機的なレイアウトが特徴のコース。第２コースのTorre / トーレがセルジオ・ガルシア設計で造成中。