アバディーンで友人達と夕食を食べた後は友人達と別れて、イギリスでしか飲めないカスクコンディションのイギリス産のエールビール、いわゆるリアルエールを飲みに行くことに。
リアルエールとは何か。
まず、ビールには大きく分けて発酵のタイプで、エール(上面発酵)、ラガー(下面発行)、ランビック(自然発酵)に分けられます。
現在、世界的に飲まれているのは下面発酵のラガー。エールより低い温度(5度ぐらい)でじっくりと熟成させてキレがあり苦みが感じられるビール。
ベルギービールで有名な自然発酵のランビックは酸味が感じられるビール。
そしてエールは常温(15度~25度ぐらい)で短期間で熟成させてフルーティーで薫り高いビール。
そのエールの中でもカスクコンディションのビールをリアルエールと呼びます。
次にカスクコンディションとは何か。
カスクコンディションとは樽内熟成という意味で、醸造されたビールが出荷され、パブやバーで最終的に樽(カスク)内で発酵を進ませて、セラーマンと呼ばれる人物が飲み頃を判断して翌日から客に提供されるエールのことを言います。
樽内で熟成されたカスクコンディションのエールは24時間以内に消費しないと発酵が進み美味しくいただけないので、イギリスで造られたカスクコンディションのリアルエールはイギリスでしか飲めないのです。
そしてリアルエールとわざわざ呼ばれているには理由があり、ケグエールと呼ばれるエールがあります。このケグエールは日持ちさせるために発酵を止めるためにフィルターでろ過して、熱処理をし、樽詰めして出荷される。そして客に提供される時に炭酸ガスを注入して飲まれます。ギネスビールはケグエールになります。
泡がクリーミーなビールを楽しめるので近年はリアルエールよりケグエールのほうが人気があります。
つまり、リアルエールは自然な発酵、炭酸を楽しめる究極の生ビールなのです。
そんなリアルエールを飲みに、朝にアバディーンの街を散歩したときに目星をつけていたバーに行ってみました。
こちらのCASC BARに。名前がカスクバーですからカスクコンディションされたリアルエールがあると思い、お店の中に入るとリアルエールの特徴の木製のハンドポンプのサーバーがありません。お店の人に念のために聞いてみるとやはりこのバーでは取り扱っていないとのこと。
CASC BARのビアサーバーの写真ではありませんが、このタイプのビアサーバーのお店はリアルエールは取り扱っていません。ガスを注入するケグエールのお店になります。
歩いて2、3分の距離にあるリアルエールを飲めるお店を教えてもらい、そちらに移動。
プリンスオブウェールズというパブ。創業1850年と書いてあります。
そしてこちらが木製のハンドポンプのサーバー。正真正銘のリアルエールがいただけるパブです。
写真に写っているセラーマンは何と父親がスコットランド人で母親が日本人のハーフのセラーマン。日本語ペラペラのヒロシさん。
さっそくリアルエールをいただきます。
次から次へと。
結局、全種類いただきました。
飲みすぎました。。
Prince Of Wales(プリンスオブウェールズ)
コメント
[…] 夕食はアバディーンでスペイン料理 La Tasca カスクコンディションのリアルエールを探しに Prince Of Wales Pub 9.ロイヤルアバディーンとクルーデンベイ […]