1つ前の記事で日本国内にある米軍のミリタリーコースについてまとめてみました。
その中で取り上げていた沖縄県の「アワセメドウズゴルフコース」
開場は1948年。設計は井上誠一。
沖縄最古のゴルフコースとして、当時、沖縄を占領していた米軍が造ったコースです。
開場時は8ホールのコースとして開場。18ホールになったのは1953年。
基本的には米軍関係者のためのゴルフコースでしたが、民間人も米軍関係者からの紹介があればラウンドすることができました。
沖縄では、民間人が自由にラウンドできるゴルフコースは、1965年に開場した沖縄カントリークラブができるまではありませんでした。
そのため、米軍関係者は積極的に民間人を紹介してアワセメドウズを開放していました。
沖縄ゴルフの原点とも言えるコースで、リー・トレビノが海兵隊隊員の時代に練習していたコースとしても有名でした。
そんなアワセメドウズも時代の流れで日本に返還され、2010年2月21日に閉鎖。
その跡地にイオンモール沖縄ライカムというショッピングモールが建設されて2015年にオープンました。
(ライカムと名づけられたのは、かつて周辺に琉球米軍司令部(Ryukyu Command Headquaters)が置かれていて、その略称がライカムと呼ばれていたことと、地名にもライカム交差点などが残っていて県民に浸透しているため。)
司令官が変わるたびにコースの改造が行われていたようなので井上氏が設計したレイアウトはほとんど残ってなかったとも言われていましたが、閉鎖前に一度、ラウンドしておきたかったです。
北中城村の公開されている資料にゴルフ場が存在していた時の航空写真が掲載されていました。
アウトがパー36、インがパー33で以下のようなヤーデージでした。
1番ホール パー4 343ヤード
2番ホール パー4 302ヤード
3番ホール パー4 337ヤード
4番ホール パー4 320ヤード
5番ホール パー5 584ヤード
6番ホール パー4 366ヤード
7番ホール パー4 318ヤード
8番ホール パー4 330ヤード
9番ホール パー3 168ヤード
10番ホール パー4 320ヤード
11番ホール パー3 200ヤード
12番ホール パー4 257ヤード
13番ホール パー4 375ヤード
14番ホール パー4 366ヤード
15番ホール パー3 200ヤード
16番ホール パー4 381ヤード
17番ホール パー4 383ヤード
18番ホール パー3 215ヤード
このヤーデージと航空写真を見ながらルーティングを想像するのも楽しいですね。
そして同じく公開されている資料にこのような資料が掲載されていました。
上記の情報を見る限り、ほとんどの区域が新たに造成されるのでコースとして形が残りそうな場所はあまりなさそうです。
右下の眺望公園という場所がもしかしたらコースの面影が残っているのかもしれないと思い、もう少し調べてみました。
先ほどの航空写真と今回の計画の区域の外郭を重ねた画像がありましたのこれを見てみます。
どうやら眺望公園になる部分はコースではなく途中の茶店みたいな建物の場所が公園になるようなのでコースの面影を残すところはほとんどないのかもしれません。
次回沖縄に行くことがあればそのあたりを歩いて調べてこようと思います。
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