「からあげ専門店」発祥の地は大分県宇佐市

唐揚げ専門店と言えば大分県の中津市や宇佐市が有名だが、発祥は宇佐市である。

その歴史を簡単にまとめると、

昭和30年代に農協に勤める義弟から市場に出なかったブロイラーの活用の相談を受けた中華料理店「来々軒」の店主がランチに「鶏からあげ定食」を販売したところ、店には行列ができるぐらい人気になった。

そんな「来々軒」の向かいで営業していた居酒屋の「庄助」が来々軒に「唐揚げの揚げ方の教えを乞いにきた。

来々軒はランチ、庄助は夜の営業がメインだったので揚げ方の技術を教えたのだ。

そして「庄助」の客は農家が多く、「支払いは米ができたら」と付け払いが基本だったので経営が安定しなかったこともあり、居酒屋の形態をやめて、現金払いの鶏からあげの持ち帰り専門店を始めた。

この庄助が「からあげ専門店」の発祥と言われている。

そして、ニンニクとしょうがを使っているからげ専門店は、大分県北部に広がっていった。

庄助は今は営業していないが、その場所があったあたりにカラアゲ専門店発祥の地の石碑が建てられている。