宜野湾市立図書館の裏手。
少し年季の入ったアパートの階段を上がった先に、まさか本格イタリアンがあるとは誰も思わない。
外観は一見すると普通の住居の一角だが、今回訪れた「jinoon / ジヌーン」は、“隠れ家”という言葉がよく似合う店だった。


まず驚かされたのは前菜の盛り合わせ。
皿の上にぎっしり詰まった料理はどれも丁寧に味が作られていて、前菜だけでワインが進む。

続いて運ばれてきたのはピッツァ。写真のマルゲリータは縁がしっかりと焼かれ、香ばしい焦げが美しい。
さらにフンギのピッツァは、ジューシーなきのこと肉の旨味が重なり、最高。


タイトルにも書いてあるように、この店の真骨頂はパスタ。
牡蠣のペペロンチーノ(唐辛子の自家製タリオリーニ)

細めの自家製タリオリーニに牡蠣の旨味がしっかり絡み、牡蠣のミネラルが感じられるパスタだった。
海老のトラパネーゼソース(アーモンドの自家製タリオリーニ)

海老の甘味にアーモンドの香ばしさが加わり、完成度が高い。
サルシッチャと揚げナスのバターソース(黒胡椒の自家製タリオリーニ)

サルシッチャの肉感と揚げナスの甘さに黒コショウのパスタが引き決めて全体を丸くまとめていた。
プロシュートコットときのこのクリームソース(黒胡椒の自家製タリオリーニ)

こちらは食べかけの写真ながら美味しさが伝わる一皿。
生ハムの旨味がクリームに移り、きのこの香りと一体になって深い味わいに。
どの皿もソースの作りが繊細で、沖縄でこのクオリティが食べられるのかと感心するレベルで、何より「このお店の生パスタの食感は唯一無二」だと思う。
そして、jinoonのもう1つのおすすめは、デザートのシチリア菓子のカンノーロ。
パリッと揚がった生地の中にリコッタチーズのクリームがたっぷり詰まり、両端に飾られたピスタチオが香りのアクセントに。


実はjinoonは今年の2月にも訪れた。その時は移転前で、浦添のカレーが有名なKOBAの場所でディナータイムに間借り営業していた。
その時のロケーションは海が見える店舗で、素晴らしいコース料理をいただくことができた。その時の写真も掲載しておく。













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