毎年、その年に食べて記憶に残っているものを列挙しています。
2015年から開始して今年で5回目。歴代の記事のリンクはこちらをご覧ください。
2019年のフード・オブ・ザ・イヤーのPart1では シーフード(魚介類)部門 、ハンバーグ部門、 牛肉部門、鳥肉部門、ジビエ部門、 ポテサラ部門、カレー部門、 焼きそば部門、 チャーハン部門、 餃子部門を紹介したいと思います。
そして次の記事のPart2では麺料理部門、粉もん部門、弁当部門、おでん部門、フライドポテト部門、その他の食べ物部門、スイーツ部門、コーヒー部門、最高の一杯部門を紹介する予定です。
また個別の記事で2019年ラーメン・オブ・ザ・イヤー、2019年サンドウィッチ・オブ・ザ・イヤー、2019年かき氷・オブ・ザ・イヤーも発表していますのでそちらもご覧ください。
シーフード (魚介類) 部門
シーフード部門は7つ。
島根県の松江にある「やまいち」でいただいた宍道湖のしじみを使った「しじみ汁」。これが今年食べたすべての食べ物の中で一番インパクトがありました。
昼ご飯も松江のビール工場でしじみ汁をいただきましたが、こちらのしじみ汁を飲んだ瞬間、目が飛び出ました。
今まで飲んでたしじみ汁が全て霞みました。
身がぷっくり、フレッシュ。
このためだけに松江に来ても良いぐらい素晴らしいしじみ汁でした。どうやら、東京の料亭などに卸している質の高いしじみをこのやまいちは入手できるようです。
続いて京都で「宝来」いただいた。「蛍いかとウドのてっぱい」。
ウドのシャキシャキ感とホタルイカのほろ苦さが酢味噌にとても合います。
続いて台湾の台北の「一品花雕雞 市民大道店」で食べた「胡椒海老」
鶏肉部門でも受賞したモンゴリアンBBQと同じく、世界一のバーテンダーの金子さんがおススメしてくれました。
世界一、ビールに合う海老です。
殻をしゃぶるだけで飲めます。指についた香辛料を舐めて飲める美味しさでした。
続いて、京都の京都中央卸売市場の近くにある「だいしめ」。ローズという市場関係者向けに早朝に営業している喫茶店の中で週末の木・金・土のみ営業しています。魚の仲買人の久保田さんが半分趣味でやっているお店でネタはミシュラン星付きレストランに卸しているものと同レベルのものが格安でいただけるという夢のようなお店。
ミンククジラ三種盛りの右のミンクの鹿の子、最高でした。 クジラの脂身の美味さを堪能できます。
5つめは、千葉県山武市にある一軒家レストランの「ウシマル」の岩牡蠣
こちらのお店、地産地消にこだわり、素材が持っている味を最大に活かす調理方法で素晴らしかったです。価格以上の満足感が得られます。
物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、無駄がなくシンプルな味付けで私は気に入りました。 その中で最初に出てきた岩牡蠣。牡蠣の良さのクリーミさと貝が持っている独特の食感を両立させる火の入れ加減。最高でした。
10月に北海道に行ったときにたまたま同じタイミングで友人のティーチングプロの永井さんも北海道の石狩でゴルフ合宿を開催されていて、夜だけ合流しに行きました。この時に食べたイクラが素晴らしかったです。
夕食にフレンチのコース料理をいただいた後、満腹の状態で合流したのですが、何度もお代わりしてしまいました。
当日の朝に近くの漁港で一尾1700円で購入した鮭から取り出した筋子をバラシて漬けたばかりの出来立てのイクラです。
鮭の卵ですが、鶏卵の卵かけご飯のような濃厚さがあるイクラ。ミシュランの3つ星のお寿司屋さんでいただいた時と同じ味がするイクラでした。どうやら、漬けて4時間ぐらいがベストなようで、それ以降は水分が抜けて殻が固くなっていくようです。最高でした。
最後は北海道で購入した浜中産の養殖エゾバフンウニ。良質な昆布のみで育てられている浜中のエゾバフンウニは、甘くて濃厚で、香りも素晴らしかったです。
ハンバーグ部門
ハンバーグ部門は4つ。
最初の1つは大阪の四ツ橋にある「四ツ橋カフェ」の「佐賀牛のA5ランクのとろけるハンバーグにチーズトッピングと唐揚げ」
肉汁ブシャーの柔らかめのハンバーグで安定の美味しさ。
2つ目は東京の西ヶ原にある「榎本ハンバーグ研究所」の「榎研ハンバーグBLACK」
デミグラスソースと温玉でいただきます。
ジューシーで玉ねぎの甘さを感じられる私好みのハンバーグでした。
3つめは、京都の「キッチンよしだ」
ヨシダソースの創業者のお姉さんがやってるおばんざい屋で。開業15年。
何を食べても美味いのですが、ここで食べた「煮込みハンバーグ」が最高でした。吉田さんは在日韓国人なのですが、私の経験上、在日韓国人の方のお店は、なぜか煮込みハンバーグが美味しいです。法則通りの美味しさ。
そして、最後は、東京の西麻布にある「麻布食堂」の「ハンバーグステーキ」
こちらのハンバーグはシャキシャキと玉ねぎの食感があり、食感を楽しむハンバーグで美味しかったです。
牛肉部門
そして牛肉部門。今年は3つあります。
まずは東京の六本木にある「アルデバラン」の「リアルバランバーガー」
今年食べたハンバーガーの中でダントツに美味しかった。
続いては、牛肉と言っていいのか微妙ですが、三重県の鳥羽で食べた「肉味噌」
エクシブ鳥羽別邸の炭火焼のカウンターで最初に出た肉味噌が感動の美味しさ。
ほかの食事も美味しかったのですが、この肉味噌が美味しすぎて在庫がなくなるぐらいお代わりをしてしまいました。
松阪牛の肉片がゴロゴロしています。
広島の青唐辛子味噌を混ぜて作ってるようです。
お酒のアテにぴったり。
最後は函館の「バーガーショップ・ホットボックス」で食べた「ベーコンチーズバーガー」
肉肉しさを感じることのできるパティにベーコンとチーズ、レタス、トマトが口の中で一つになる素晴らしいハンバーガー。
肉肉しさを感じる理由は北斗市「おぐに牧場」のおぐに和牛とオージービーフを合わせた100%牛肉を、惹かずに手切りで粗く刻み、繋ぎを使わずに手ごねで混ぜ、それを備長炭でじっくりと焼いて余分な脂を落として旨味を閉じ込めてるから。
鳥肉部門
鳥肉部門は3つ。
1つめは、マレーシアのクアラルンプールで食べたモンゴリアンBBQ。
私がクアラルンプールを訪れるちょうど一週間前、世界一のバーテンダーのランプバーの金子さんはマレーシアNo.1バーのOmakase + Appreciateにゲストバーテンダーとしてきていて、そのときに食べた焼き鳥が美味しかったと教えていただけて食べに行ってみました。
これが、むしゃぶりつく美味さ。ビールが進みます。
2つめは、京都の「セクションドール」
メニューがタンドリーチキン、一品のみというお店。
チキンは当たり前ですが野菜がびっくりするほど美味しい。
グリルの仕方が絶品。今まで野菜のグリルで一番好きだったのは代官山のATAでしたが、それを遥かに超える感動。
「野菜が美味しい」とシェフに話すと、「野菜はこだわったものを仕入れてタンドリーチキンのつけ汁と焼いた脂で野菜とパンを味わってほしいと思っているのでチキンを褒められるより嬉しいです」と。
3つめは、京都の焼き鳥屋の「くちばしモダン」の「ひね鶏のソリレス」
ソリレスは焼き鳥の部位で私の好物なのですが、こちらのソリレスは、旨味の塊と言っても良いぐらい噛めば噛むほど、美味しくなります。京都で美味しい焼き鳥屋さんは数が少ないのですが、こちらはお勧めです。
ジビエ部門
素晴らしい猪の肉を食べることができました。津CCのロッジ「KATADAロッジ」で開催された食事会に陶芸家の福森雅武さんが持参した伊賀の2歳半ぐらいの雌の猪。
炭火で焼かれたその猪は柔らかく、フレッシュだけどうまみのある素晴らしい猪肉でした。
ポテサラ部門
続いてポテサラ部門は2つ。居酒屋などに行くとポテサラがあれば必ずポテサラをオーダーするぐらいポテサラ好きです。美味しいポテサラはたくさんありましたが、今まで私の中でナンバー1のポテサラは渋谷の高太郎。そのポテサラを超えたポテサラには出会えませんでしたが、とうとう今年、出会ってしまいました。
前から三ノ宮でスナックを経営しているママから三ノ宮の「ほんまもん」のポテサラは美味しいので行ってみてと言われていました。時間を作って食べに行ってみたらこれが素晴らしいポテサラでした。
食べた瞬間。
あ!
うまい!と難しいこと考えずにすぐに思ってしまう美味しさ。
ポテサラといいながら、タマサラ。
卵が凄い!
けど、しっかりとポテトが主張してます。
続いてもうひとつは。一年前に京都の立ち飲み屋レボリューションブックスのマスターに教えてもらって、ずっと行きたかった小料理ひろめというお店。
このポテサラが衝撃的でした。
いい意味で裏切られるポテサラ。
トロトロしていて、鰹節の風味がスゴイ。
カレー部門
カレー部門は4皿。
まず一皿めは、私が大好きなカレーのモジャカレー。フード・オブ・ザ・イヤーが始まってから食べに行けずに今年、久しぶりに新大阪でランチをする機会があったので食べてきました。スリランカ出身のシェフが作る日本のカレー。
ネギビーフ大盛り。これを辛さ100倍で。1000倍まで頼めますが美味しく辛さを感じられるのは100倍ぐらいまでかなと思います。
牛丼のような甘めの牛肉とネギが辛さを中和してくれてまた辛いカレーが食べられます。
2皿めは去年の2018年フードオブザイヤーのカレー部門で選んだミシュラン一つ星の青いけの普段はメニューにないカレー。もう一度選んだのは更にバージョンアップしたから。
100年前の京都ホテルのレシピをベースに1週間かけて作るカレー。
そのカレーが今年も急遽いただけると前日に知り、飛んできました。
夏野菜をトッピングして前回よりバージョンアップ。
野菜の美味しいフレンチ青いけの夏野菜カレー。
思わずお代わりしてしまいました。
3皿目は大阪の「レベルカレー」の「チキンカレーA(グリルチキンとチキンキーマ)のご飯とルウ大盛のピクルス増量」
レベルカレーはスパイスを舌、鼻、歯で味わうカレー。
自家焙煎のスパイスを一部、ホール状(原形)であえて残しています。
それを歯でガリっと潰しながら口の中に広がる香りを楽しむ素晴らしいカレー。
そして4皿めは京都の「スパイスチャンバー」の「キーマカレー」
京都で一番好きなカレーです。今までフード・オブ・ザ・イヤーで紹介できてませんでした。
しっかりとスパイシーですが、旨味も感じられる素晴らしいカレーです。
ゴロッとしたジャガイモがルーの下に隠れて入ってます。そのジャガイモの甘みがスパイシーなルウにぴったり合います。
焼きそば部門
焼きそば部門は3つ。
まずは1つめは、少し変則的な焼きそばを。
東京の銀座の「あずま」でハンバーグの下に敷き詰められたスパゲッティをあづま特製のペッパーオイルとソースで味付けして食べたらこれが最高な焼きそばに。
2つめは、大阪の梅田にある美舟/みふねの焼そば
ご覧のように太麺の焼きそばはアツアツでモチモチ。キャベツもしっかりと存在感があり、唯一無二の焼きそばだと思います。
最後の3つ目は兵庫県の新開地にある「ふじ」の「焼きそば」
改造後の廣野GCをラウンドする前日に廣野のメンバーの友人に連れて行ってもらったお好み焼き屋さん。隣の席の方が食べていた焼きそばがとても美味しそうだったので食べたかったのですが、この店の前に2軒ハシゴして3軒目だったのでその日は食べることができず。
翌日のゴルフ後に再度訪問していただきました。「昨日食べられなかった焼きそばをください」とオーダーしたのでメニュー名はわかりませんが、焼きそばとうどんがミックスされた麺にシーフードがたっぷり入っていて素晴らしい焼きそばに仕上がっていました。
チャーハン部門
チャーハン部門は5つ。
1つめは台湾の台北の小茅屋の炒飯
台湾で最もおいしいチャーハンの店トップ10の第3位にランクインしてる炒飯です。以前、1位のお店も食べに行きましたが、私はこちらのお店の方が好みでした。
とにかく薄味。それでいて美味い。
2つめは、マレーシアのクアラルンプール(正確には)のカニ料理屋で食べたフライドライス。
世界一美味しいとネットで記事をアップされてる方もいます。さすがに世界一は大げさだと思いますが、食べに行く価値はあります。
サーブされた時、贅沢にも内子?と思いましたが人参でした。
しかし、この人参の食感がよい仕事をしてます。
蟹は入ってなくて海老入り。美味しかったです。
神奈川県藤沢市の「よなかそば」の「チャーシュー玉子炒飯の中」
ふんわりタマゴとしっとりチャーシューを混ぜながら食べると、700gあるのですが、ペロリと食べれてしまいます。
東京の本駒込にある「中華 兆徳」の「玉子チャーハン」
卵とネギだけのシンプルな塩チャーハン。パラパラ感が最高です。
次は玉子チャーハンではない方のチャーハン(醤油)を食べてみたい。
東京の渋谷にある「喜楽」の「炒飯」
喜楽といえば、「もやしそば」が私のお気に入りなのですが、上の兆徳の玉子チャーハンを食べた翌日、久しぶりに喜楽の炒飯が食べたくなりました。濃いめの醤油味でこちらもパラパラ系。安定の炒飯です。
餃子部門
餃子部門は2つ。
1つめは、東京の飯田橋にある「餃子の店おけ似」
これぞ、餃子という餃子。皮はモチモチして焼き目はパリッとしていて具材は豚とニラと白菜のバランスがよく肉汁あふれる餃子。
2つめは三重県桑名にある「新味覚 桑名店」
本店が四日市にありますが、桑名店のほうがおススメです。ここの餃子がおいしいよと教えてもらい、本店志向の私は本店で食べたのですが、焼きもしっかりしてなくて、ちょっと残念な結果に。桑名店のほうが焼きがしっかりしていると聞いたので、その足で桑名店に。するとこちらはカリッと焼けていて評価が一変。
新味覚の特徴は餃子のタレにたっぷりのニンニクが刻まれたラー油を入れていただきます。このニンニクラー油がよい仕事をします。しかも本店より、ニンニクの刻みが工夫されていてニンニクの風味が楽しめるラー油になっていました。(一度しか行っていないので刻み方の違いはたまたまかもしれません。)
次の記事の2019年フード・オブ・ザ・イヤー Part2では麺料理部門、粉もん部門、弁当部門、おでん部門、フライドポテト部門、その他の食べ物部門、スイーツ部門、コーヒー部門、最高の一杯部門を紹介する予定です。
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