片目が見えにくくなってから、初めてのゴルフ。
海南島で、シャンキンベイとミッションヒルズ海口を1ラウンドずつしてきた。
結論から言うと、ゴルフはなんとかできた。
でも、いちばん困ったのは距離感。
私はこれまで、感覚でだいたい残り何ヤードか見ただけでわかった。
グリーンまでの見た目や傾斜を見て、「このホールはちょっと上りだから+10ヤードくらいかな」とか、設計家の意図を読みながら距離を感じてクラブを選ぶ――それが私のゴルフの楽しみの一つだった。
でも今回は、その見ただけでわかる感覚が完全に失われていた。
50ヤード以内のアプローチも、微妙な距離がつかめない。
それでも不思議と、ゴルフ自体は楽しかった。
元々、そんなに上手いわけでもないし、「頭の中でやってるゴルフ」が自分のゴルフスタイルだったのかもしれない。
ここでふと思い出した言葉がある。
“Golf is a game that is played on a five-inch course – the distance between your ears.”
ゴルフとは、耳と耳の間(約5インチ)のコースで行われるゲームだ。
—— ボビー・ジョーンズ
ボビー・ジョーンズがやっていたゴルフと、私のようなレベルのゴルフではまったく次元が違うけど、言ってることの本質は意外と近いのかもしれない。
これ、まさに今回の自分にぴったりだった。
目で距離がわからなくても、コースに立って風を感じて、ライを見て、「このホールどう攻めようか」と考える。
プレーの正確さじゃなくて、考えること自体が楽しい。それが、自分にとってのゴルフなんだとあらためて感じた。
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