今夜の締めは、フレッシュフルーツカクテルが評判のBOBBY’S / ボビーズへ。
一番街から少し入ったビルの2階、植物に包まれた階段を上がると、花が飾られた落ち着いたカウンターが現れる。

まずはジントニック。ライムの香りの立ち方と炭酸のキレがよく、この一杯だけで間違いのないバーだとわかる。
驚いたのは量である。写真ではわかりにくいがこのグラスの直径が通常のグラスより一回り大きい。
「うちは量で勝負してます。」とマスターが冗談っぽく話していたが、質も量も兼ね備えているバーだと思う。

バックバーを眺めていると、養命酒のボトルが目に入ったので養命酒を使ったカクテルをオーダー。
おすすめされたのは金柑を使ったホットカクテルだった。
グラスの中にはたっぷりの金柑の果汁と果肉、そこに養命酒の薬草のニュアンスが重なり、仕上げにふわっとシナモンの香り。
皮ごと金柑をかじると、ほろ苦さと甘さが一気に広がり、体の芯から温まる一杯だった。

テーブル席のお客さんに、大ぶりのメロンを半分使ったカクテルが他のお客さんの前に運ばれていく。バックバーに並ぶフルーツを見ても、どれも状態がよく、季節のフレッシュフルーツをふんだんに使うというこの店のスタイルが、そのまま目で見て伝わってくる。
続いておすすめされたのはサングリア。
グラスの上には青い花とイチゴがあしらわれ、飲むとココナッツの風味に、花のようなフローラルさが重なる、見た目も味も素晴らしいサングリアだった。

Bobby’s豆魂カクテルという欄にブルーチーズカルアミルク・アイリッシュコーヒー・エスプレッソマティーニとあり、どれも気になったが、エスプレッソマティーニで締めることにした。
1日中ゆっくり水出ししたコーヒーに上質なラムと多良間の黒糖をふわっとシェイキングで合わせます。と書かれていた。
グラスの上にはクリーミーな泡の層。口に含むとまず焙煎香とほろ苦さがきて、そのあとにラムや黒糖のほのかな甘さが追いかけてきた。


コーヒーで夜を閉じるような、心地よいラストだった。
次回はブルーチーズカルアミルクを飲んでみたいと思う。



コメント