カクテル「雪国」が生まれた山形県酒田の「ケルン」に思いを寄せて

1958年(昭和33年)、壽屋(現サントリー)の第3回カクテルコンクールで優勝したカクテル「雪国」は大正15年生まれの井山計一さんが創作。

以降、雪国はスタンダードカクテルとして日本中に広がりました。

現在、92歳になる井山さんは故郷の山形県酒田市のバー「ケルン」で今もなお現役でシェーカーを振られてます。

そんな井山さんの半生をドキュメンタリー映画にした「YUKIGUNI」が上映されているので先日、渋谷で観てきました。

その日は特別に、上映後には2018年サントリーカクテルアワードのチャンピオンの澁谷暁典さんが作るカクテル「雪国」と、チャンピオンカクテル「紫翠」を一杯650円でいただけました。

日本中、世界中のバー巡りをしながら、いろんなスタンダードやオリジナルのカクテルをいただいてきましたが、雪国をいただくのは、そういうシチュエーションがなかったので実は初めて。

雪国と紫翠、両方飲んだ感想は、紫翠は複雑な味わいで美味しいと思いましたが雪国は分かりやすく美味しい。スタンダードカクテルになるにはわかりやすく記憶に残るカクテルである必要があるなと。

映画に登場した雪国は、ライトグリーンにまとめられグラスの縁にまぶされた砂糖は、まるで雪のようでした。
これぞ、スノースタイル。

(※昭和33年の壽屋のコンテストの賞の名前がノーメル賞だったのは笑えました)

そして、今すぐにでも「ケルン」まで行き、井山さんの雪国を飲みたくなりました。

しかし、なかなか時間が取れないので自分で雪国を作ってみることに。

材料はウォッカ、ホワイトキュラソー、ライムコーディアル、砂糖、ミントチェリー。

赤いチェリーはマンハッタン用に自宅に常備してますがミントチェリーはさすがにありません。

ミントチェリーを探しに大きな酒屋に。
何軒か回るも赤いチェリーしか売ってません。

仕方なくマスカットゼリーを購入してマスカットの実をミントチェリーがわりに使用して作ってみたら、やはり物足りない(笑)

あの濃い緑色がグラスの底にあるから締まるのがよくわかりました。

どうしても緑色のチェリーが欲しくなり、ふとお菓子やケーキの材料を売ってるお店ならあるんじゃないか?と思い、伊勢丹の中にある富澤商店まで行って見つけてきました。

ミントチェリーで作ってみるとこれぞ雪国という見た目に。

実はカクテルコンテストの予選時には井山さんの雪国のミントチェリーはグラスの淵に飾っていたのです。

これを当時の東北バー業界の重鎮、長嶋秀夫さんが何とか東北から優勝者をという思いで本選を見据えた練習会を開催したのです。この時にチェリーをグラスに沈めてみてはどうだろうかと長嶋さんがアドバイスして、優勝したという逸話が映画で語られていました。

そんなミントチェリーの重要さを身をもって体験。

ここからは雪国をリスペクトしてオリジナルカクテルを。

雪国と対比するカクテル、その名も火国(ひのくに)を考えてみます。

雪国は寒い国のお酒ウォッカをベースにしていたので暖かい国のお酒のラムをベースに。
そのラムも火の神ペレが住むハワイ産のこちらのラムを使用。キュラソーは、透明なコアントローに対して暖色のグランマルニエ。
ライムコーディアルに対して赤いグレナデンシロップ。
白い砂糖に対して、きび糖。
そしてチェリーは赤いチェリーで。

雪国リスペクトカクテル第2弾
その名も「スノーランド」
グリーンアラスカのレシピをステアでミントチェリーを沈めてスノースタイルで。
見た目、雪国と変わりませんね(笑)

横にグリーンシャルトリューズを置いとかないと何のカクテルかわかりません。

こんな事してたら、ますます「ケルン」に行きたくなりました。

今年の早い時期に行きたいです。


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