今治駅前のホテルにチェックインした後、夕食を食べたばかりだが、食べたいものがあった。
それは今治市発祥の今治焼き鳥とせんざんき。
どちらも10年前に松山市内に宿泊したときに食べたのだが、発祥の地で食べておきたかった。
今治焼き鳥は、この五味鳥という焼き鳥屋が発祥。あいにくこの日は日曜日で定休日だったのだが撮影のために訪れてみた。2019年に一度閉店したが、2020年に先代の娘の婿が引き継いで、現在の場所に再オープン。
先代が大阪を食べ歩いた時に千日前で営業していたレンコンの肉詰めを鉄板で焼く店があり、「今治人はせっかちな気質なので、これを焼き鳥に応用して、鉄板で焼いたら早く提供できるのでよいのでは」と思い付いて始めたそうだ。
日曜日も営業している頼登(よりとう)という居酒屋で食べることにした。
今治焼き鳥(こちらのお店でのメニュー名は親皮)とせんざんきをオーダー
せんざんきのルーツは、五味鳥の創業者の中川武樹によると、五味鳥が今治では二軒めで、今治で最初に提供したのはスター(現在は閉店)というお店だったらしい。
スターの創業者の杉山正雄の孫の話では、せんざんきという名前の由来は、当時働いていた中国人のシェフが鶏肉を揚げた料理を作り、中国語で「なんとかザンチー」と呼んでいたので、創業者が日本語に言い直して「せんざんき」というようになったという話がある。
すぐ近くの新居浜市でも、鶏のから揚げのことをざんきと呼んでいるが、これは新居浜市のから揚げの元祖の驢馬の創業者が東京で料理の修行をしていた時に北海道出身の同僚に北海道のから揚げのザンギを教えてもらったのがルーツであると言われている。(新居浜市は多喜浜塩田で作られた塩の取引で北海道と交易があったので北海道のザンギが新居浜市に伝わったという説もある)
餃子の王将の鶏のから揚げを店員がオーダーするときに使う、エンザーキーは軟炸鶏(エンザーチ)が語源ともいわれているので、今治のせんざんきもエンザーチが訛ったのだろう。
同じように北海道のザンギは軟炸鶏の炸鶏の部分が訛ったのだと思う。
親皮は、噛めば噛むほど味が出てきてお酒が進む一品だった。
せんざんきと地元のお酒、山丹政宗と今治生まれのゆるキャラ「バリィさん」のコラボのバリィさんの寝ざけもいただいた。
今治焼き鳥とせんざんきを楽しんだ後はバー巡りをしたかったが、今治では日曜日はほとんどのお店が閉まっていたのでGoogleマップで調べて営業してそうだったGRAJAGANというバーを見つけていってみた。ビルの看板が点灯していたので営業しているのがわかった。
今治生まれのマスターは若い時、京都の大学に通ってたそうで、京都生まれの私と話が盛り上がった。
話が盛り上がり、飲みすぎて目覚ましをかけずに寝てしまい、翌朝は奇跡的に出発の10分前に起床できたので、急いでチェックアウトして、何とか翌日のゴルフに間に合ったのは良い思い出になった。
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