今回の旅の最後の夜は、高松市内で。去年、高松に初めて宿泊したときに、適度に賑やかで適度に落ち着いている街並みが気に入った。
夕食はこちら美人亭
客はショーケースに並ぶ新鮮な魚を見ながら、調理方法を女将と相談し、刺身や焼き物、煮付けなどを楽しむスタイルの居酒屋。


まずは最初の一品は、作り置きのおばんざいから好きなのを1つ選ぶ。この中に、今回の高松滞在で食べておきたかった「まんばのけんちゃん」があったので、そちらをお願いした。お酒は香川県の日本酒、金陵を熱燗で。

まんばのけんちゃんは香川県の冬の郷土料理。「まんば」は万葉と書き、高菜の香川県での呼び名。葉を収穫しても、すぐに葉が育ち、何枚でも収穫できるからそのように名づけられた。
旬は、寒くなる1~2月ごろで葉が紫色に変わり、美味しくなる。
「けんちゃん」は精進料理の「けんちん」が訛ったとされていて、まんばと豆腐と油揚げを炒めて作るので、まんばのけんちゃんと呼ぶ。

刺身を適当にお願いした。食べたかった、ニシ貝が入っていたのが嬉しかった。ニシ貝はアカニシ貝とも呼ばれていて香川県ではよく食べられている。こりこりしていて美味。

香川県で金陵以外の日本酒はありますか?と聞くと、国重の冷酒ならありますと回答が。そちらをいただくことに。
国重は香川県の綾菊酒造が造っている。

焼き魚を何かとお願いすると、いろいろ提示してくれて、その中からサゴシ(サワラの幼魚)のカマをオーダー。
これが日本酒にぴったり。

締めは煮魚から、カレイをオーダー。

値段も手ごろで、料理も美味しいので次回も高松を訪れたら再訪したいお店になった。
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