タイ二日目の一軒目に訪れたバーは、GOD
Asia’s 50 Best Bars 2025 で26位に入っている実力派のバーである。店の外には、Palad Khik(豊穣の象徴とされる男根像) の大きなオブジェが飾られている。

廃屋を改装して造られた店内は、どこかホラーの館のような雰囲気があった。


GODはGenius On Drugsの略らしい。「薬物でハイになった天才」と言ったところだろうか。

メニューを見ると、牡蠣を使ったカクテルなど、かなり攻めたものが多い。全てのカクテルに、それぞれの一杯に合わせたつまみがセットになっている。


私は、Trinity: The Father, The Son & Larb Kawaiiをオーダー
Trinity は三位一体という意味で、キリスト教の Father(父)・Son(子)・Holy Spirit(聖霊) を表す言葉である。本来なら厳かな言葉だが、この店では最後を Larb Kawaii という、まったく関係ないふざけた言葉に置き換えて崩している。
ここでいうLarb(ラープ) は、タイ東北部のイサーンやラオスで親しまれている料理で、挽き肉や内臓などに、ライム、唐辛子、魚醤、ハーブ、そして炒った米粉を合わせて和えた肉料理。
そのラープをカクテルに置き換えようとしたのが、この一杯なのだろう。
使われていたのは、PXシェリー、ラープ風味のウォッカ、ヘモグロビン、スコッチ。
ガーニッシュには、チチャロン(豚皮の揚げ菓子)、マヨトリュフ、トリュフ、ワサビスプラウト。
恐る恐る飲んでみると、意外にも普通に飲める。シェリーの甘さの中に、肉っぽさや鉄っぽさをほんのり感じるくらいのバランスで、見た目や名前ほど極端ではなかった。


一緒に飲みに行った友人はRest In Peach
これはおそらく Rest in Peace をもじった名前なのだと思う。
白ワインをベースに、レモンリーフの蒸留液、柚子、コンブチャ、酸味成分、炭酸を合わせたカクテルで、白ワインをベースにピーチっぽいニュアンスへ寄せた一杯なのかなと思った。


前日に訪れた一軒目の Bar US もかなり変化球のメニュー構成だったが、このGODも同じ方向の店だった。こういう実験的で少しひねったカクテルが、いまのバンコクの流れなのかもしれない。



コメント