年末に京都に帰る用事があったので、久しぶりに「いもぼう」を食べに平野屋本店に。
「いもぼう」とは海老芋と棒鱈と一緒に炊いたもので平野権太夫が創り出した料理で平野屋本店が300年の歴史を受け継いでいます。ちなみに本店からすぐに西側に平野屋本家という同じような名前の店があります。こちらは以前は平野屋西店と呼ばれていたのですが跡目争いで分裂したようで古いのは本店。「いもぼう」という商標はなんと本家のほうが所有しているというややこしい関係です。
ですので京都では「海老芋と棒鱈の炊いたん」というのがよくつかわれています。子どもの頃の自宅では海老芋は高価なので里芋で代用することが多かったですね。
海老芋はこの時期が旬です。京都に住んでいた時にわざわざ丸山公園まで、いもぼうを食べに行こうとは思いませんでしたが沖縄に移住したら、季節を感じに食べに行きたくなりました。
ぼうだらは、棒鱈のコラーゲンが海老芋の煮崩れを防ぎ、海老芋から出る灰汁は棒鱈を柔らかくする効果があり、夫婦炊きと呼ばれる調理方法は縁起がよい食べ物でもあります。
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