斎菜煲(ツァイツァイバオ)は本来、広東料理に由来する精進鍋で、野菜や乾物を土鍋で煮込んだ素朴な料理だ。寺院の斎堂から始まり、椎茸や湯葉、春雨などの旨味を生かした滋味深い一品として親しまれてきた。
海南島は広東文化の影響を強く受けており、その過程で斎菜煲も取り入れられてきた。だが海南に伝わるうちに、地元の食材や嗜好に合わせて進化を遂げている。
今回訪れたのは九爹老字号斋菜煲店という専門店。

海南でも知られた老舗で、看板料理の斎菜煲は伝統の名残を残しつつも、野菜や豆腐だけでなくモツや魚なども具材に選べる。
店主お任せで具材を選んでもらった。


モツも魚も入っているので精進料理ではないが、いろんな具材から出たスープが最高に美味しかった。
魚は若干臭みを感じたので魚以外のモツのみでもよいかもしれない。

そして、このお店で飲んだ、この椰子酒が感動のうまさ。椰子の風味と甘みがしっかりしているのに42度という強いお酒でしっかりと酔える。
調べてみると白酒にココナッツジュース(椰子汁)をブレンドしているのだとか。
椰子ジュースを蒸留したらここまでココナッツの風味はでないし、これはこれでありかなと思った。


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