海南島最後の夜。訪れておきたいフードスポットが2か所あった。
まず1か所目は海大南門夜市

海南大学の南門前の道を、18時以降に歩行者天国として開放して開催される夜市だ。
道の両サイドに屋台がぎっしりと並び、香ばしい匂いと人の声が入り混じる。
片側が雑貨類やフルーツなどの小売り、その反対側が飲食店という配列。


ホテルの朝食で毎日、食べていた酒粕を発酵させて作ったスープでいろんな具材を煮込んだ糟粕醋。
その屋台がいくつかでていたが、その中でこの屋台が人気で美味しそうで気になった。
しかし食べたい食べ物は別なので今回は我慢。次に海南島を訪れたときの楽しみに取っておくことにした。


それにしても、どの屋台も活気があり、色鮮やかな看板と、食欲のそそる匂いが漂い胃袋が刺激される。
通りを歩いているだけで楽しい。


屋台で購入した食べ物は道の真ん中にテーブルがあり、そこでいただく。本当にどれもが美味しそうに見える。


私がこの夜に食べたかったのは抱罗粉。文昌市・抱羅鎮発祥の麺料理で、「bào luó fěn」と発音する。

明の時代から食べられてきた郷土料理で、太めのビーフンにトロミのある特製タレを混ぜて食べるのが特徴。
具材は高菜、ピーナッツ、パクチー、青ネギなどが入り、中でも欠かせないのがタケノコの古漬けだ。
これが入ることで独特の発酵香が立ち、“臭いけど旨い”というクセになる味わいになる。
このタケノコの古漬けは、初日に食べた海南名物「海南粉」にも使われていた。
ほんのり酸味のあるニンニクの効いたタレに、タケノコの古漬けの旨味が混ざり合い、味に深みが増す。
これは間違いなく、旅の締めくくりにふさわしい一杯だった。


他にも食べたいものは多かったが、もう一か所どうしても行きたいフードスポットがあったので、後ろ髪を引かれつつ夜市を後にした。



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