2022年フード・オブ・ザ・イヤーのPart2です。
Part1では シーフード(魚介類)部門 、ハンバーガー部門、牛肉部門、豚肉部門、鳥肉部門、ジビエ部門、チャーハン部門、冷麺部門を紹介しました。
こちらPart2ではその他の麺類部門、椀物・スープ部門、弁当部門、ご飯もの部門、粉もの部門、その他の食べ物部門、かき氷部門、スイーツ部門、コーヒー部門、特別な空間部門、最高の一杯部門を紹介します。
その他の麺類部門
ラーメン、冷麺以外の麺類の部門です。今年は9つ。
まず、1つめは沖縄県那覇市の「てんtoてん」の「木灰すば」
9年ぶりに訪れてみました。私が記憶に残る沖縄そばといえばここです。フード・オブ・ザ・イヤーは2015年からで、まだ紹介できてなかったので、取り上げておきます。
移住して2年、多くの沖縄そばの名店を食べ歩いてきました。その上で、やはり私はここの沖縄そばが一番好きだと再確認できました。
とにかくシンプル。シンプルなのでスープがすっと体に染みてきます。料理もメニューもサービスも全てシンプル。ありきたりな言葉ですが、シンプルイズベストな沖縄そばです。
2つめは、那覇市の沖縄そばの名店「すーまぬめぇ」の「すーまぬめぇスペシャルそば」
ほんのり生姜風味のお出汁が美味しいです。この時はスペシャルそばにしましたが、ソーキとテビチは特別感はなく、三枚肉は分厚くて食べ応えあったので、次回は沖縄そばをオーダーしようと思います。
3つめも那覇市の「首里ほりかわ」の「ソーキそば」
豚骨ベースにカツオの風味たっぷりのスープがあっさりしていて美味しいです。ソーキが濃いめの味付けなのでスープとの相性抜群です。麺はツルツルもっちり系で食感も楽しめます。
4つめはベトナムのフーコック島の「ブンクアイ キエンツァイ」で食べたご当地麺の「ブンクアイの全部入り」
ブンクアイはエビと魚のつみれ汁の麺料理で全部入りはフーコック名物のイカも入っています。つみれもスープも最高でした。
5つめもフーコック島で「ブンケン ウットルオム」で食べた「ブンケン」
ブンに魚の汁とココナッツミルクを混ぜたタレで和えて食べる麺料理で、元々はクメール料理。クメール系が多く住んでいるフーコックのあるキエンザン省やアンザン省で食べられています。
甘めの味付けなので唐辛子を少し入れると味が締まり美味しかったです。
6つめは大阪の「カドヤ食堂」の「つけそば 大 そばつゆ追加」
麺がもっと小麦が主張していてコシが強いと思っていたら、想像とは違いました。
しかし、喉越しがよい麺で、美味しかったです。
7つめは、沖縄本島北部の本部町の山奥にある「伊豆味そば」の「冷たい沖縄そば」
冷麺部門で紹介するかどうか迷いましたが、カツオだしのつけ汁でいただく冷たい麺なのでこちらで紹介します。麺はツルツル、モチモチで、つけ汁でいただくとカツオの風味が口に広がり美味しいです。
8つめは沖縄の話にある「まぜ麺まほろば」の「旨辛台湾まぜ麺」
ほどよい激辛料理が食べたくなったのでやってきました。マイルド、ホドホド、ポタポタ、ロコツニ、バリバリから辛さが選べます。ポタポタ、中盛をオーダー。食べ終わっても汗がポタポタでません。
バリバリにすれば良かった。。でも美味しかったです。
名古屋の台湾まぜそば発祥の麺屋はなびと同じぐらい美味しいです。次はバリバリにします。
最後の9つめは、沖縄の南城市にあるタイ料理屋さんの「シャム」の「パッタイ」
久しぶりに美味しいと思うタイ料理屋さんに出会いました。パッタイは麺が具材のダシをしっかりと吸い込んでいて、味付けもベストな甘酸っぱさで最高でした。
椀物・スープ部門
椀物・スープ部門は3杯。
1杯めは、一年に一度の楽しみ、京都の「未在」の椀物。今回は「鱧を使った椀物」でした。未在の椀物はいつも心に沁みる美味さです。
2杯めは、沖縄の伊江島にある「エースバーガー」の店主の栄さんが作った白いスープの「SAKAE SOUP」
沖縄のステーキハウスでは同じみの白いスープですが、私はここの白いスープが一番美味しいと思います。
3杯めは、先ほどのその他の麺類部門でも登場した沖縄県南城市にある「シャム」の「トムヤンクン」
酸味・辛味のバランスもよく、香りも素晴らしいスープでした。
弁当部門
弁当部門は2つ。
沖縄那覇市の24時間営業のスーパー、「ユニオン(古島店)」の「豚ヒレカツ丼」
豚の大きさで380~430円ぐらいと価格の変動がありますが、とにかく安いのに美味い。弁当のカツ丼では日本中で私の中ではNo.1のカツ丼です。
広島県の三原の「浜吉」の駅弁「元祖珍辨 たこめし」
このタコ飯が美味しかったです。特に上に乗っているタコの甘露煮の味付けが好みでした。
ご飯もの部門
チャーハンはチャーハン部門として紹介していますが、その他、ご飯系の食べ物をご飯もの部門として紹介します。今回は2つ。
1つめは去年も紹介した沖縄県那覇市の味噌汁屋さん「MEGURO miso soup stand」の焼きおにぎり。去年は醤油の焼きおにぎりを紹介していましたが、今年は「塩の焼きおにぎり」
お気に入りの朝食でたびたび、訪れていますが、次は塩を食べようと思っていても、ついつい忘れて醤油をオーダーし続けてました。
ようやく塩の焼きおにぎりをオーダーできました。醤油の10倍美味しいです。これ以来、塩をずっとオーダーしています。
2つめは、沖縄県那覇市の「まんじゅまい」の「三元豚カツ丼」
去年の5月に入居していたビルの解体で閉店を余儀なくされた沖縄の名食堂のまんじゅまいが約7か月ぶりに移転して営業を再開。
沖縄のカツ丼はタマネギだけでなく人参やピーマンが入ってます。あちこちで沖縄のカツ丼を食べてきましたが、まんじゅまいのカツ丼が沖縄で一番好き。
まず、トンカツが美味い。カツ丼でトンカツが美味しいのは当たり前だと思いますが。。沖縄のカツ丼の多くが品質の良くない豚を適当に揚げて濃いタレでごまかしてるのですが、まんじゅまいは良い豚肉を丁寧に揚げています。一緒に出てくる自家製のゆし豆腐の味噌汁もポイント高いです。
粉もの部門
粉もの部門は2つ。
沖縄の嘉手納基地、近くのタコス屋さん「Esparza’s Tacos & Coffee」の「タコス」
シュリンプ、ビーフ、チキンファヒタスを1ピースずつ。沖縄で食べたタコスの中で一番美味しかったです。本場のメキシコのタコスより繊細でかなりレベルが高いです。
続いては、名前のない会員制熟成肉のお店の高江洲さんが特別に作ったピザの「マルゲリータ」と「島タコを使ったビスマルク」
高江洲さん、今年のラーメン部門、シーフード部門に続き、3度目の登場ですね。
高江州さんから特別なビールの酵母を使った生地のピザを食べる会あるからどう?とお声がけいただき、食べに行ってきました。「マルゲリータ」と「島タコを使ったビスマルク」があり、最初にマルゲリータをオーダー。
マルゲリータ、チーズが美味しいです。生地もサクッとしてモチっとしていて最高。
隣の人のビスマルクが出てきたのでみたら、ビスマルクも美味しそうなので追加でオーダー。これがまたニンニクが効いていて素晴らしかった。特別なビール酵母により小麦の香りが際立ち、具材の美味さがアップしていました。
その他の食べ物部門
その他の食べ物部門は4つ。
1つめは那覇の久茂地の居酒屋(お店の名前は忘れた)で食べた「冷やしピーマン」
沖縄に遊びに来ていた友人が知り合いが働いているお店ということでやってきたのですが、この冷やしたピーマンがほんとに美味しかった。ひんやりしていて、パリッとして食べ応えのある肉厚な食感で、お代わりしてしまいました。
(※2023.1.21追記:このメニューは数年前からあちこちの居酒屋で流行っているようで、福岡のもつ焼き屋「塩田屋」が発祥のようです。間違えてピーマンを氷水に2日間漬けてしまったのを食べるとパリパリして苦味も弱まり美味しくなっていたのでメニューに加えたようです。しかしいろんなお店の冷やしピーマンの写真を見てもこの久茂地の居酒屋のお店のピーマンが大きくて瑞々しいピーマンなので一番美味しいんじゃないかなと思います。今後、あちこちで食べ見ようと思います。)
2つめも野菜です。名前のない会員制熟成肉のお店で食べた口直しに出てきた「ダシで漬けたトマト」。高江洲さん4度目の登場。
旨味の塊のトマトでした。
3つめは沖縄の「花木酒店 沖縄那覇店」の「コロッケ」
今年オープンしたばかりのワインビストロで本店は大阪のお店のようです。全国アチコチのコロッケを食べ歩いてきましたが、ここの塩でいただくコロッケと白ワインを合わせながら飲むのが日本一美味しいと思います。大阪のコロッケなのかなと思ったら沖縄那覇店の店主の井上さんのご実家の岡山県笠岡のお肉屋さんの「いのうえ食品」のコロッケでした。
4つめは沖縄の那覇にある大人気の沖縄料理屋さん「ゆうなんぎい」の「フーチャンプルー」
味付け、油のバランス、火の入れ方が全てが最高です。
スイーツ部門
スイーツ部門は沖縄県豊見城市の「うんてん洋菓子店」の「チーズケーキ」
去年の12月にオープンしたばかりの新しいお店。
このチーズケーキが今まで食べてきたチーズケーキの中で一番、好きと思える味でした。チーズの風味というかミルクの風味すら感じることができるフレッシュなチーズケーキで黒糖を使っていて甘さのバランスも完璧です。
コーヒー部門
コーヒー部門は沖縄県那覇市の首里城の近くにある「山下珈琲店」の「昼の月」と「夜の月」
どちらもアイスコーヒーなのですが、昼の月は、甘味をつけた牛乳の上に濃厚な珈琲。夜の月は甘味をつけた珈琲の上に生クリームという違いがあります。塩気のある自家製ハムとチーズサンドを食べながら昼の月をいただき、食後に昼の月より、少しビターな夜の月をいただくと最高です。
最高の一杯部門
今年の最高の一杯部門は10杯。
1杯目は、大阪府茨木市の焼酎居酒屋の「いぐれっく」でいただいた鹿児島の国分酒造の芋焼酎「sunny cream」
バナナのような素晴らしい香りを楽しめる芋焼酎でした。
2杯目は広島の「ビールスタンド重富」で飲んだ「一度つぎ」と「シャープつぎ」
麦酒伝道師として注ぎ方ひとつでいろいろな味わいが楽しめるビールの美味さを伝えてきている重富寛さんが注いでくれるビールは、エンターテインメント要素もあり、感動するビールでした。
3杯目は、広島の「Tre2」でいただいた「ジャマイカのラム」
ジャマイカのハンプデン蒸留所の19年熟成のラムをスコットランドのドーノッホにあるトンプソンブラザーズとTreが一緒にボトリングしたラム。私は今まで、アグリコールラム信者でしたが、インダストリアルラム(糖蜜のラム)の素晴らしさを教えてくれました。
複雑な味わいで様々な要素が口の中に広がります。1753年に創業した歴史のある蒸留所。ジャマイカラムの特徴は糖蜜をパンチョンと呼ばれる大樽で自然発酵させるのですが、この歴史のある酵母が独特の風味を出すのかなぁと。ぽっと出の蒸留所には出せない風味だと思います。
4杯目は、広島の「Bar the Lounge Top Note」でいただいた「トップノート専用桜尾ジンを使ったジントニック」
オーナーが桜尾のアンバサダーをしているようで、特別に作られたジンを使って作るジントニックはきりっとしているけどレモネードのような風味もする素晴らしいジントニックでした。
5杯目は宮崎県の「Wine&Bar 麦家」でいただいた「日向夏のジントニック」
以前から行きたいバーでGoogleマップに登録していたバー。今年、宮崎にゴルフに行った時に訪れました。バーテンダーの緒方さんが作るフルーツカクテルがとても美味しかったです。この日向夏のジントニックは果肉もゴロゴロ入っていて果肉も一緒に楽しめるカクテルでした。
この時知ったのですが緒方さんはディアジオ主催の世界最大級のカクテルコンペティションのWORLD CLASS 2022日本代表を決める大会にコマを進められていて、頑張ってくださいね。と話をしていたら、その後、優勝されて日本代表に。
更に10月にオーストラリアで開催された世界大会でタンカレーNo.1部門で見事、優勝されました。おめでとうございます。
6杯目は沖縄の那覇市にある「ミクソロジーカフェ&バー琉球ドリンクラボ」でいただいた「琉球フラワーのシトラスサワー」
パクチーを使ったシトラスサワーで、パクチー嫌いな人でも飲めるように作ったそうですが、しっかりとパクチーの風味も味わえる素晴らしいカクテルでした。
スパイスカクテルのイベント時の特別メニューでしたが、グランドメニューに入れてほしいです。
7杯目は福岡の「Citadel / シタデル」で飲んだ「ブランデーにクロワッサンを漬けたお酒」
飲んだ瞬間、口の中にクロワッサンの小麦とバターの風味が広がります。ブランデーとの相性ピッタリ。途中からミルク割にして味変も楽しめる素晴らしいお酒でした。シタデルは、他にも明太子やドリトスなど変わった素材をインフューズしているお酒が飲めるバーで、全てがきちんと美味しいので驚きました。
8杯目は沖縄の那覇にある「SAMIs craftGIN&BAR」で飲んだ「ゾウの糞から蒸留したジン」
南アフリカの大草原的なフレーバーを感じた気がします(笑)
ジャコウネコが食べたコーヒー豆の糞を使う珈琲のコピルワックがあるようにゾウが食べた草原の草を洗浄して蒸留するのはアリかなと思いました。この店は面白いジンを揃えていて月の隕石を蒸留したジンや漆を蒸留したジンなどもありました。
9杯目は今年、名護にオープンした「No.11」で飲んだ「58カチャーシー」
ゴーヤを使ったジントニック。ゴーヤの苦さと青臭さが爽やかに感じてゴクゴク飲めるカクテルでした。ジンとキュウリの相性がいいのでゴーヤも相性いいわけですね。
最後の10杯めは、沖縄の宮古島にある「Think」の「ミスティックコーラル」
8年ぶりに宮古島を訪れました。その時もこちらのバーとミスティックコーラルをブログで紹介していましたが、8年前はフード・オブ・ザ・イヤーの企画はなく紹介できていなかったので紹介しておきます。
沖縄で作られる多くの泡盛のカクテルは泡盛をスッキリと呑んでもらおうというカクテルが多いのですが、ミスティックコーラルは泡盛の癖(良さ)を引き伸ばしたカクテルなので素晴らしい。
以上、2022年のフード・オブ・ザ・イヤーでした。
2023年もたくさん美味しいものに出会えますように。
コメント